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5月 「ユニークな条例」

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ユニークな条例

 「径けいすん寸十枚これ国宝に非あらず、一いち隅ぐうを照てらすこれ則すなわち国くにの宝たからなり。」という言葉があります。

 比叡山を開かれた最澄の言葉です。径寸とは金銀財宝のこと。一隅とは今あなたがいるその場所のことです。
   お金や財宝は国の宝ではなく、家庭や職場など自分自身が置かれたその場所で、精一杯努力し、明るく光り輝くことのできる人こそ、何物にも代えがたい貴い国の宝である、という意味です。

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 先日、「あなたの何気ない行動を称える条例」の表彰式に出席する機会がありました。受賞された方々は自宅で育てた草花を小学校の敷地に植え替えて手入れをしている方、盆踊りを小中学生に指導して継承に努めている方、夫の介護の傍ら近所の一人暮らしや高齢者の方の手となり足となって温かい心遣いが喜ばれている方など三者三様でしたが、素晴らしい活動をされている方がたです。
 

 「あなたの日頃の金にもならない何気ない行動が実はみんなを幸せな気持ちにさせていることを称える条例」という大変ユーモラスな名称の条例は町が制定したのではありません。「三種町まちづくりマイスター未来18(イチハチ)の会」(岡正英会長)という団体 が制定したものです。この条例を見た時、とっさに思い浮かんだのは、相田みつをさんの「あなたがそこにただいるだけで、その場の空気が明るくなる。あなたがそこにただいるだけで、みんなの心がやすらぐ。そんなあなたに私もなりたい。」という詩でした。
 

 それはともかく、「ああ、先越されたな。」と思いました。実は読売新聞社特別論説委員の橋本五郎さんに前々から言われていたことですが、三種町内で頑張っている人達を表彰して更に頑張っていただくようにしたらどうか。「人は認められると余計に頑張るものだ。表彰状1枚でいいので費用もそんなにかからないし、安いものではないか。」
 

 ところが、私も一度はそれをやろうとしたのですが、行政というものは、いざやろうとするといろいろ制約があるものです。例えば、表彰の基準はどうするのか、何か客観的な基準が必要ではないか、だとかいろいろ課題が出て来ました。表彰をすること自体は良いことだからと当時は簡単に考えたのですが、そこはやはり難しい問題がありその時は残念ながら実現できませんでした。そういう意味でもこの表彰式は我が意を得たりという気持ちです。この度表彰された3名の方々、そして表彰し
た〝未来18の会〞、共に素晴らしいと思います。


 最近、三種町ではいろいろユニークな活動をする団体が増えてきました。3年前、町で〝元気づくり支援事業〞を立ち上げた時、みなさん公開プレゼンテーションに当初とても苦労しました。しかし、今では堂々たるプレゼンぶりです。プレゼン文化が根付いてきたように思います。これからも町民の皆様のご活躍を期待していま
す。
 今月もお元気でお過ごし下さい。