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6月 「三種町沖に熱視線?」

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  爽やかな6月は一年の中で一番好きな季節です。今回は三種町沖が今、エネルギー関係で大変注目を浴びていることをお話しします。

 昨年12月、いわゆるCOP21で2020年からの実施を目指す地球温暖化対策の新たな枠組みである「パリ協定」を採択されました。
 
 これは21世紀後半に世界の温室効果ガス排出量を実質的にゼロにするのを目指すもので、これにより日本は2030年の温室ガスを2013年比で26%削減するための目標を策定することになります。こうした流れを受けて再生可能エネルギーへの期待は今後も続くだろうと思います。 
 
 3月に大手建設会社の大林組が男鹿市から三種町、能代市の沖合水深30m以内の洋上で5000kw級の風力発電機を91基、総事業費2500億の洋上風力の計画を持っていることが報道されました。これが実現すれば世界有数の洋上風力発電所が本町沖合に出現することになります。
 
 さらに、月刊「毎日フォーラム」5月号に掲載されましたが、現在、国内で二酸化炭素の地下貯留に適している海底地層内の帯水層を絞り込む作業が続いているそうです。
 
 全国で有望視されている17区域、23地点の中から2021年度までに3カ所程度を決定することになっているそうですが、どうやら本町沖もその候補地の一つになっているようです。
  
  国内では目下、苫小牧市でCCS(二酸化炭素回収・貯留)の大規模実証試験が行われています。
 CCSとは「二酸化炭素回収・貯留」技術のことで、Carbondioxide Capture and Storageの頭文字を取ったものです。この技術によりCO2排出削減に大きく貢献することが見込まれており、世界的には2050年におけるCO2削減量の17%を担う(70億トン/年)との期待もあります。
 苫小牧のCCS大規模実証試験は年間約10万トンのCO2を地下1000mの深さの帯水層へ圧入し、回収から貯留まで、実用化に対応したレベルで安全にCCSが実施できることなどを実証しようというものです。
 
 試験区域は苫小牧港西港区の沿岸部で、試験期間は試験準備業務を含め2012年度から2020年度までの9年間。CO2圧入は2016年度から2018年度まで行う予定で、今年4月から実際に圧入が行われています。モニタリングは、圧入前・圧入中・圧入後のデータを得るために2015年度から2020年度までが計画されているそうです。
 
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 ただ、将来的に国内でCCSを展開していくためには、技術システムの実証と、国民にCCSに対する理解を深めてもらうこと、また、地震国である日本で安全・安定にCO2を貯留できることを示すことが必要となります。
 
 このようにCCSについてはまだまだ不確定要素はあるものの、仮に最終候補地となればCO2削減という国家的プロジェクトが本町沖で行われることになり、国内的にも大いに注目されます。
 みなさん、今月も体調管理にはくれぐれも注意してお過ごし下さい。