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12月 ~「フィンランドの教育」~

 

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   10月に10日間、市町村職員海外研修の団長としてフィンランドとフランスを視察して来ました。フィンランドは教育と少子化対策、フランスは文化の観光利用と農業の6次産業化がテーマです。特に印象が強かったフィンランドの教育についてお話しいたします。


 フィンランドはかつては森林資源以外にこれといった資源を持たない貧しい国で、スウエーデンやロシアに従属していた歴史もあります。資源の不足する分、国民に充分な教育を行うことで補おうと考え、教育に対する取り組みが充実したようです。

  私達はヘルシンキの郊外ビヒティ市にある公立の小中一貫校を訪問しました。迎えてくれたのは教頭のピリオ先生。50代前半の大柄で市会議員もやっている大変エネルギッシュな女性でした。
 この学校は1学年から9学年まであり、教職員約50名、児童生徒が約630名で障がい者のクラスも併設されていました。障がいを持った人達を間近に見ることで、「多様性」ということを小さい頃から学んでいます。私達は午前に数クラスの授業参観、昼食は生徒と同じ給食をいただき、午後はま
た何クラスか授業参観をし、その後質疑応答の時間を取りました。

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 羨ましいと思ったのは教育費で、大学、大学院まで授業料は国が面倒を見てくれることです。また、いったん社会に出て働いた後でも希望すれば大学に入れるそうで、20代後半や30代の学生も普通に見かけるそうです。やり直しのできる社会というのは子供や親にとっても、社会にとっても有益であると感じました。


 ほぼ全てのクラスが20人前後の少人数学級のせいか、先生が生徒をよく見ていることにも驚きました。中学生くらいになるといろいろ問題も出て来るようで、生徒に〝異変〞を発見すると早い時期に〝介入〞し、改善を図っているそうです。教師は大学院修士課程を修了していることが条件で、決して高給ではありませんが社会的に尊敬され、学生の人気も高い職業とのことでした。

 給食費も無料で、広い食堂でビュッフェスタイルで食べたい量を取ります。感心したのは時間帯ごとに食べる学年が決まっており、学校全体ノーチャイムでしたが整然としていて、ごった返すというような光景は見ませんでした。


 外国語教育ではやはり英語を習っていましたが、小学生など習い始めの児童に対しては実際に使えることに重きを置いて、文法的な正しさはあまり求めない教え方でした。 最後に、校長先生の「生徒がいかに満足して勉強できるかが大事だと考えている」という言葉がとても印象的でした。
 

  今月もどうか風邪など引かないようお元気でお過ごしください。